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用意していた結末

用意していた結末

DVD最終巻オーディオコメンタリーやインタビューなどでの監督の発言から、アニメ版『交響詩篇エウレカセブン』の最終話は当初計画していた結末とは違うものであるという事が知られている。不採用案は別の何かに活かされることはあれどあくまで不採用であるため「本来の結末」ではないと断りが入れられている。

本シリーズの公式解説執筆を担当している藤津亮太はシリーズ全作品に共通する〈青い鳥〉の要素であるとしながら、本来は「ぐるっと回って元の場所に帰る」予定であったと述べている*1。TVシリーズでは吉田健一による本編後の提供バックイラストでアクセルと三人の子供たちの6人揃いのポートレートが描かれているが、本編のみではレントンエウレカベルフォレストに帰らず完結している。『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』ではワルサワの丘に、『エウレカセブンAO』では磐戸島にそれぞれ帰る姿が描かれている。

一方『ポケ虹』でエウレカ・ズィータが記憶を失くす展開は、TVシリーズで採用しなかった案であると明かされている*2。記憶が戻るかもしれないと信じてレントンエウレカを連れてベルフォレストを旅立つという内容であり、第01話のストナーの台詞「記憶と言うものは決してそれ単体で存在せず、それを取り巻く環境に支配されている」が伏線となる予定だったと考えられる。記憶を巡るストーリーは「ニュー・オーダー」でも展開されている。

なお序盤の「信じていればまた会える」「あんな結末を迎えずに済んだんだ」というダイアンの発言やレントンの回想するようなモノローグ、「Days」「sakura」の歌詞でも別れが歌われ、TVアニメ以外の漫画版・小説版・「ニュー・オーダー」もそれぞれしばらくの別離と再会の予感を描いている。

* [an][作品][ヤ行]

* ヨウイシテイタケツマツ

*1:「藤津亮太のアニメの門チャンネル」2018年10月11日。

*2:『CONTINUE』vol.45